ドルチェ & テノール(続き)
あれこれ その2
●絵画の時間
画家の山口晃さんが、京都芸術大学で公開講座の授業。
『型と創造』についてのお話、むちゃくちゃ面白かったです。
画家・山口 晃の独特すぎる表現はどこから? 京都芸術大学 公開連続講座「日本芸能史『型と創造』」レポート
http://hotozero.com/enjoyment/learning-report/kyoto-art_yamaguchi_akira/
ちょうど良い具合に、京都で個展をやってはります。
祇園の一角にある「ZENBI」という美術館で、11月7日まで。
町屋をリノベーションしたような、こじんまりした美術館どした。
新聞小説『親鸞』(五木寛之著)の挿絵の原画が展示されていました。(ここは撮影OK)
いろんなタッチの絵がありますね・・。『親鸞』、ちょっと読みたくなります。
ううむ・・ やや身につまされる? (いやいやそんなことは 汗)
くず切りの店『鍵善良房』がつくった美術館なので、入場券を買ったらお菓子をくれました。
あっという間に胃袋に消え去りました。
ZENBI 鍵善良房
https://zenbi.kagizen.com/
●追記
くずきり、やはり食べたいなぁ‥ と思い、後日あらためて、鍵善のくずきりを食べに行きました。
お店に入ったときは、若者のグループや、南座帰りのマダムなどでにぎわってましたが、私が客席につく頃にはちょうど良い具合に人がはけ、密にならない感じになっていました。次にいつ京都に来られるか、分かりませんしね。私にしては珍しく、並んで待って入りました。
黒蜜のくずきりです。ツルツル~っと食べてしまう。
もうちょっと噛んで味わいたい気もしますねぇ。そういう食べ物ではないのだろうけど。
●さらに追記
この日(くずきりを食べた日)は、上村松園展(京都市京セラ美術館)を観に行きました。
松園さんの絵は何度か見たことがあるけど、後期のとり澄ました?ような感じの美人画より、前期、中期の柔らかみのある表情の作品が、やはり好きだな。
ただ、後期の作品の中でも、静御前を描いた「静」はよかった。あと、何だったっけ…作品の名前は忘れたけど、様式的だけど近代的な、デザイン性の高い作品も、好きだなー。
美術館から、『鍵善良房』のある四条まで、歩いて戻りましたが、本当に人が少なかったです。知恩院の前もガラガラ。
知恩院の前なのに、知恩院の前なのに、この、人けのなさ…。いったいどうしたことか。もちろんコロナのせいで、それは分かってるんだけど、それにしても…。
あれこれ
よかったらご覧ください~
●園芸の時間
淡路島にある園芸学校に、園芸療法の話を聞きに行ってきました。
“趣味の園芸”とどうちがう? 花と緑で人を癒やす園芸療法について専門家に聞く http://hotozero.com/knowledge/engei_ryohou/
淡路サービスエリア、めっちゃ眺めがよくて気持ちいい。ただしトンビに注意。
お話しいただいた園芸療法の先生は、もともと関東のご出身。
淡路島の園芸学校に進学する際
「関西にある園芸の学校に行きます」と周りの人に言ったところ、「えっ、・・演芸? あなたが?!」と、
非常に驚かれたそうです。
たしかに関西でエンゲイと言えば、園芸よりは演芸か・・
●落語の時間
大阪樟蔭女子大学で、落語家さんが「笑いと落語」「英語落語」「大阪・上方のことば文化」と、半日ビッシリ落語の授業。コテコテやった。
落語で学ぶ 笑いと文化、コミュニケーション
~ 大阪樟蔭女子大学 『半日落語デー』レポート
http://hotozero.com/enjoyment/learning-report/osaka-shoin_rakugo/
小説家の田辺聖子さんが、大阪樟蔭女子大学の前身・樟蔭女子専門学校の出身ということで、田辺さんがこの学校に通っていたころの話を読みたくなり、自伝的なエッセーを読んでみました(「楽天少女通ります 私の履歴書」と「欲しがりません勝つまでは」)。
戦前の大阪の下町の様子など、そのままドラマを見ているみたいに面白い。樟蔭の同級生が、右も左も美人ばかりだったというのも、なんか可笑しい。
ちょっとラクに弾ける
こんな本を買ってみました。
いいんですよ、ピアニストじゃなくても・・
家に居る時間が長くなって、ときどきピアノを触ることがあるんですが、気が向いた時だけというのは、つまり技術が向上しないということを意味しておりまして
自分の出す音に自己嫌悪に陥る→ 弾かなくなる→ さらに下手になる
という悪循環に陥りがちです。
無理はしたくないけど、もうちょっと思い通りに弾きたい。できたらアンサンブルとかしたい。
そういうわけで、新しい弾き方をお試し中です。
昔、無味乾燥な練習曲で筋トレみたいな練習をしていた身としては、「えっ、ええのん? こんな弾き方で」と思うような、ちょっとさぼった感じの弾き方なんですが、音は出るので結果オーライというか、・・重力を味方につけるのってラクだな、という感じです。
そもそも私は、椅子の高さからして間違っていたということが判明しました。「それは弾き方以前の問題やろ」と言われそうですが・・まぁその通りです。
しばらくはこの方式でやってみようかな。飽きるかもしれませんが、3日坊主も何度か繰り返せば、3日ではなくなるし・・。
鑑真和上の夢
コロナ~!
ずいぶん長引いているじゃないか・・
おお、コロナ~~!!
(この像を見ると、なぜかこういうセリフが‥)
今日のめあてはこちら
色がよいのですよねぇ・・.
神戸市立博物館にて、東山魁夷の障壁画展です。唐招提寺の御影堂(みえいどう)に納められたもの。
障壁画って、(私は壁画と混同していましたが、)障子絵みたいに、紙に描いて貼りつけた絵のことだったんですね。
それにしても、こういうエメラルドグリーンの海が日本の近くにあるのかなぁ。
あるとしたら、沖縄の海とかだろうか(行ったことないけど)。
唐招提寺を創立したのは鑑真ですが、
鑑真が日本に来たときの航路をみてみると、沖縄を経由していたらしいです。
ではやはり沖縄の海の色かな、と思いましたが
それにしては、岩のゴツゴツした表情は日本海ぽい。
うーん、どこの海やろ。と思っていましたが、この絵について東山魁夷自身が話した講演の記録がありまして、
それによると、青森から山口まで写生の旅をして、絵の構想に最もふさわしい情景を見ることができたのは能登だったようです。
海の色は、日本画の絵の具の錆群緑(さびぐんろく)のような感じだったとのこと。
↑ 錆群緑 (引用元:ピカソ画房)
そうそう。日本海の色って、こういうイメージ(パソコンの画面をブルーライトカットにしていると、ほぼ黒です)
錆群緑はかなり深い色ですが、もう一方の障壁画(山)の色に合わせて淡い色にした、とありました。
ちなみに、錆群緑から錆をとって群緑(ぐんろく)で調べると、こんな感じの色が出てきます。
(引用元:丹青堂)
どれもええ色やな~。好き好き。
画面から海のいろんな音が響いてくるようで、ほんまに見ていて飽きません。作品の名は『濤声(とうせい)』(波の音という意味)です。あなうるわし。
コシノヒロコ展
自画像かな。インパクトあります。
絵と服の組み合わせで展示されています。素敵やなー
華やかなのもいいですが、こういうシンプルなのが、やっぱり好きだなーと思います。
あと、けっこう不思議な味わいのある絵を描かれているのですよね。
不思議系だ・・
プロジェクションマッピングで、壁に投影されていました。
なんかブレてますね・・ 絵が切り替わる途中か、手ブレかな
右のほうの魚とか、やっぱり面白い。ファッションデザイナーとしての顔からは、ちょっと想像できないですね。
これもいいなぁ。
以前、ミナペルホネン(ファッションデザイナーの皆川明さんのブランド)の展示を見た時も思ったんですが、第一線で活躍しているデザイナーさんて、絵を描いてもいいものを描かれるんですよねぇ。それも、見る側の予想を裏切るようなものを。
ただ圧倒されるだけじゃなくて、見終わった後、エネルギー充填した感じになるのがいいです。
大分久しぶりに、インターネットミュージアムにもレポートを出しています。
ドルチェ&テノール
大阪の淀屋橋にある『プテカ・ラ・ランテルナ』というイタリアンのお店でランチしました。
手ごろな値段ですが、味も雰囲気もよいです。イタリア人ぽい人が切り盛りしていて、店内にはイタリア歌曲のような音楽が流れていました。
追加のドルチェやドリンクが格安で、時間にも余裕があったので追加オーダー。
本日のドルチェ ティラミスでした
先にドルチェが来て、ぼんやり飲み物を待っていたら
なんか曲が流れてきました。
(音楽はずっと流れてたんですが、特に得意なジャンルでもないので聞き流していた)
曲の出だしから引き込まれて、聴いているあいだ、聴き終わったあとも、魂が抜き取られたみたいになってしまった。
なんの曲だろう・・。
そうだ曲名検索しよう、とあとで気が付きましたが、没入して聴いてた割にちゃんと覚えておらず、鼻歌をグーグルに聞かせても曲名認識してもらえず。
ごく短いフレーズしか再現できないのですが、こんな感じ ↓ です
♪ ど~ どーれ ど~♭し~ ♭み~♭みーふぁ ♭み~ れ~ そ~そー・・(重厚な感じ)
多分テノールだろうと思い、パヴァロッティ、三大テノール等の動画を片っ端から再生して探していますが、まだ出会えてないです。まぁ、そのうち見つかるかな・・。上のひらがなの楽譜で曲名がわかる鉄人のような方がおられたら、教えていただけるとうれしいです。
目的の曲にはたどりついていませんが、いろいろ聴いていると「オ・ソレ・ミオ」みたいな陽気な曲も出てきて、気分が高揚しますね。ドルチェ追加注文してよかったです。