美術館 建設記録
大阪中之島美術館(2022年に開館予定)の建設のようすを記録した映像が、オンラインで配信されるみたいです。
めずらしいですね、こりゃ。
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京阪電車 なにわ橋駅|アートエリアB1|ラボカフェ|「ビルダーズ/工事記録に見る都市再考 〜大阪中之島美術館〜」
建築家、構造家(?)によるトークもあるみたいです。おもしろそう。
配信日時は2月9日(火)18:30~20:00 ですが、後からでも視聴できるようです。
・・・
美術館を設計した建築家(遠藤克彦さん)のお話は、ぜんぜん別の場所で聞いたことがあります。
2年前、京都で開かれていた写真フェスティバル KYOTOGRAPHIE(キョウトグラフィー)のボランティアで店番をしていたら、展示デザインを担当された遠藤氏が来られたのでした。内覧会の日で、デザインの意図やなんかのお話を拝聴できました。
この展示が行われていたのは建仁寺両足院。ふだん非公開の庭も見ることができて、だいぶお得感があります。
解説の中で、「雨の日がいいんですよねぇ・・」というようなことをポロっと話されてたんですが、本当にそう。
展示されている写真の貝とかサンゴみたいなのとかが、雨の日はイキイキして見えるんですよねぇ。本当に生きているみたいに。
それにしても過去の写真を見ていると、コロナ前のことが、遠い昔のべつの国のことのように思えます。
コロナ、飽きたな‥。ノーモアコロナ・・
古い建物 ぶらぶら
大阪の淀屋橋から北浜界わいは、古い建物が所どころに残っていて好きなエリアです。
大通りより中の方に入って歩き回ることはあまり無かったんですが、思わず足をとめて見入ってしまう建物が点在しているのですねぇ。
淀屋橋駅の11番出口の階段を上がると、すぐ目の前にあらわれるビル。
立派なものだな。
ビルの名は ”芝川ビル”
昭和2年(1927年)に建てられたそうです。
そばに寄って、見上げてみます。
ううむ、美しい。装飾も凝っている。
ヨーロッパのどこかの模様かなと思いきや、意外や南米のマヤ・インカ文明のものだそうです。
昭和2年にですか。ワールドワイドですね。
ビルを建てたのは、芝川又四郎という人。
ご先祖が海外の物を輸入する仕事をしていて、又四郎さんも海外に興味をもち、南米にも出かけていたそうです。
なんかわかりませんが、おしゃれです。
芝川ビルを通りすぎ、少し南へ下ると、木造建築が目にとまります。
なんの建物だろう。
玄関を拝見しますと、
大きく「薬品」と書かれた文字の下に、
動物用医薬品、農藝用薬剤・・
こういう商いもあるのか。
住所は道修町。くすりの町です。
蔵のほうも拝見してみます。
段ボールが山積みに‥。
蔵も、本来の目的のまま使われてるのですね。
こちらの会社は250年以上前の創業(1763年)。
近くに近代的なビルも建てているんですが、創業時に建てられたこの町家を、今も本社として使用しているようです。京都とかでは珍しくありませんが、大阪のこの辺りでは珍しい気がする。
しばらく道修町通をてくてく歩いていくと、また少し古そうな、大きなビルが。
こちらが入り口かな。
武田科学振興財団
杏雨書屋
(きょううしょおく)
はて、杏(あんず)の雨 とは?
なんでも、あんずの種にはセキ止めなどの薬効があるそうですね。いいお医者さんのことを杏林(きょうりん)という呼び方があり、その杏林をうるおす雨、という意味があるみたいです。
医書の資料館で、国宝の資料も所蔵しているとのこと。コロナのため臨時休館中ですが、再開したら見てみたい。
道修町通を少し引き返し、北へ向かうと印象的な近代建築が2棟つづいています。
手前の赤レンガの建物は、東京駅や大阪市中央公会堂を設計した建築家・辰野金吾の事務所による設計とのこと。「なるほど~」という気が‥。
こういう建物とひょっこり出合えるのはうれしい。
もとは生命保険会社のビルだったようですが、今は結婚式場として使われていて、「オペラ・ドメーヌ高麗橋」という建物名になっています。
明治45年(1912年)の建築。
お隣の白っぽい建物は、教会です。
日本基督教団
浪花教会
よいなー。
昭和5年(1930年)の建築です。
今も建っていてくれて、ありがとうという感じです。
さて急ですが、夜になりました。
この道(三休橋筋)をまっすぐ北へ向かうと、川の向こう側に大阪市中央公会堂が見えてきます。
正面からの眺めが華やかですが、この方角からの眺めもええなぁ。
ライトアップもカッコよろしいです。
老朽化のため一時は取り壊しの危機もあったようですが、市民の反対活動で永久保存・再生となったのですね。残してくれて、本当によかった。
そのようなわけで、つまるところ、都会のうるおいスポットはありがたい、という話でした。また、気ままに歩きたい。
松屋町 練
ひさしぶりに、松屋町(大阪市)の『練(れん)』に行ってきました。
松屋町駅の出口を上がってすぐのところにある、古い蔵とお屋敷を再生してつくられた複合ショップです。
蔵が建てられたのは文化八年(1811年)。明治時代の半ばごろまで、晒蝋(さらしろう)とよばれる、ろうそくや鬢付け(びんつけ)油の原料がつくられていたそうです。
現在は、チョコレート専門店が入っています。
母屋の一階にある広間です。
以前は雑貨屋さんやカフェが入っていたと思いますが、
今はテナント入居待ちかな。庭の緑がきれい。
こちらは大正末年ごろに建てられたもので、かつては病院として使われていたこともあったそうです。
屋内から、中庭と門の方を眺めたところ。
深いひさしや軒のつくる陰が濃くて、外とゆるやかにつながっていて、
なんとも落ち着きます。
それにしても大阪の街中で、こんなに古い木造の建物がよく残っていたものだな。空襲の被害を免れたのは、奇跡的なことだったようです。
あっ
こんなところに、トリが。
おや、かき氷屋さん?(でも、よく見ると・・)
●より道
『練』にほど近い空堀商店街に、『趣佳』という名のうつわ屋さんがあります。
お店の前を通ると、つい中に入ってしまう、
買うつもりがなくても、つい一つ二つと買い求めてしまう(ことがある)
・・という、その名の通り、趣味のよいうつわを並べているお店です。
私が出かけたときは、松平彩子さんという作家さんのうつわが紹介されていました。
※8/9(日)まで
写真:お店のHPより
やさしい色合いのお皿です。
↓ 趣佳HP
よい建築
少し前に出かけた 『TOOTH TOOTH maison 15th』
トゥーストゥース メゾン ジュウゴ (と読むらしい)
神戸市立博物館の裏手で、お茶できるお店です。(ランチやディナーもある)
アートな店内。
一杯数百円のティーで、えらい贅沢な気分にさせてもらいました。
店内で販売されている紅茶のパッケージも個性的。
お店の入っている建物(旧神戸居留地十五番館)、重要文化財だったんですね。
建物の外観(お店のホームページより)
右のほうに写っている建物は神戸市立博物館(の、裏側)。
美術鑑賞のおともにも、ぴったりです。
今はご多分にもれず、臨時休業中です。
一日も早い収束を・・(T_T)
www.toothtooth.com