皆川明の世界
「ミナ ペルホネン / 皆川明 つづく 」展(兵庫県立美術館)を、会期終了まぎわに観に行ってきました。
エントランスに、クッションが敷き詰められています。その数、約330個。
てっきり手で触っていいものだと思って、触りまくってしまいました。すみません。(汗)
ミナ ペルホネンはファッションブランドの名で、皆川明さんはブランドを立ち上げたファッションデザイナーです。
こちらは、洋服の森
ブランド設立以来、25年間でつくられた服 約390体が展示されています。
中には、こーんなコートですとか
このようなジャケット&スカートですとか
服の形も可愛らしいんですが、生地がもう、素敵で・・
生地のデザインも、皆川さんが手がけられています。
生地のデザイン原画と、それをもとにつくられた生地が並んだ展示も興味深い。
たとえばこちらの原画は、
(おサルさん?)
布になると
このような感じ。
刺繍や織りなど、名前の出ない職人さんの仕事もまた素晴らしいのだろうな。
こんなに素敵なデザインや服づくりをされている皆川さんですが、裏の顔(ということもないけど)がまた、すごいです。
●挿絵の世界
皆川さんは挿絵も描かれるそうで、新聞の連載コラムの挿絵が紹介されているんですが
(展示ケースの境目が写りこんでいます)
こちらの挿絵のタイトルは『石の話』。
たしかに、彼らは会話している・・(ような気がする)。
私は「石どうしの会話」と思い込んで見ていましたが、「石についての話」という意味だったのかもしれません。
こちらのタイトルは『ヒツジカゲ(羊影)』
絵も、タイトルのセンスも、好きやなー。
タイトルは『これからの今』。
たしかに、こんな形になっている気がする。
カバンにプリントするイラストの原画も展示されていました。
あの素敵な服のデザインをする人が、この絵を・・。
いや、これはこれで素敵なんですが、素敵の方向性がまるきり違うというか。
(意外なような、でも、なんか分かるような)
上の原画をもとに出来上がったカバンがこちら
これは、原画の方がいい気がする。
そのようなわけで、オモテの顔もウラの顔も、刺さる展示でした。
展示は11/8(日)で終了となりますが、
ミナペルホネンのショップは、京都にもあるんですね。(買うのはお高いのだろうな)
こういう服をつくる人生というのが、ちょっぴり(かなり?)うらやましい気がします。