ときどき文化

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鑑真和上の夢

 
コロナ~!

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ずいぶん長引いているじゃないか・・

おお、コロナ~~!!

 

(この像を見ると、なぜかこういうセリフが‥)

今日のめあてはこちら

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色がよいのですよねぇ・・.

神戸市立博物館にて、東山魁夷の障壁画展です。唐招提寺の御影堂(みえいどう)に納められたもの。

障壁画って、(私は壁画と混同していましたが、)障子絵みたいに、紙に描いて貼りつけた絵のことだったんですね。

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(引用元:東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展 公式サイト)


それにしても、こういうエメラルドグリーンの海が日本の近くにあるのかなぁ。
あるとしたら、沖縄の海とかだろうか(行ったことないけど)。

唐招提寺を創立したのは鑑真ですが、
鑑真が日本に来たときの航路をみてみると、沖縄を経由していたらしいです。

ではやはり沖縄の海の色かな、と思いましたが
それにしては、岩のゴツゴツした表情は日本海ぽい。

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うーん、どこの海やろ。と思っていましたが、この絵について東山魁夷自身が話した講演の記録がありまして、
それによると、青森から山口まで写生の旅をして、絵の構想に最もふさわしい情景を見ることができたのは能登だったようです。
海の色は、日本画の絵の具の錆群緑(さびぐんろく)のような感じだったとのこと。

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 ↑ 錆群緑 (引用元:ピカソ画房)

そうそう。日本海の色って、こういうイメージ(パソコンの画面をブルーライトカットにしていると、ほぼ黒です)

錆群緑はかなり深い色ですが、もう一方の障壁画(山)の色に合わせて淡い色にした、とありました。

ちなみに、錆群緑から錆をとって群緑(ぐんろく)で調べると、こんな感じの色が出てきます。

f:id:pokorin3:20210530164022j:plain(引用元:丹青堂)


どれもええ色やな~。好き好き。


画面から海のいろんな音が響いてくるようで、ほんまに見ていて飽きません。作品の名は『濤声(とうせい)』(波の音という意味)です。あなうるわし。



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