なぞの塔
ある晴れた11月の日曜日。
飛行機を見に行きました。
行先は、大阪国際空港。
航空ファンの聖地・千里川土手から伊丹スカイパーク〜空港とめぐり、飛行機を満喫するコースです。
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阪急曽根駅 10時集合
↓(徒歩)
千里川土手
↓(徒歩)
伊丹スカイパーク
↓(伊丹市バス)
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阪急の曽根駅を10時すぎに出発。テクテク歩いて、10時半ごろ千里川土手に到着。
到着してまもなく、ANAの大型機が頭上をかすめていきました。飛行機が「自分を目がけて突っ込んできているのではないか」と思うほどの至近距離で飛んできます。
たまたま現場に居合わせた飛行機おじさん(「次は〇〇便がくる」「機体は〇〇型」など、近くの人に解説していた)に、頭上何メートルくらいを飛んでいるのか聞いてみたところ、「30mくらいではないか」とのこと。
小さい子どもを連れた家族も来ていましたが、子を喜ばせようという親の意に反して、「もう帰ろうよー」なんて言っている子も。大人の私も危険を感じるくらいの近さですからね‥
その後もプロペラ機やラッピング飛行機、‥と、いろいろな種類の飛行機を見学。
飛行機の迫力を満喫して、11時半ごろ伊丹スカイパークに向け徒歩で移動。正午過ぎ、スカイパークに到着しました。
伊丹スカイパークでは、離着陸する飛行機を、かなり近い距離で横から眺められます。ラッピング飛行機や離陸・上昇していく飛行機などを眺めて楽しみました。
ちなみに、このとき見たラッピングの柄は、ラグビーワールドカップ、ミッキーマウス、東京2020関連の3種類。
午前中、飛び立つのを見送ったラッピング模様がまた戻ってきたりして、自分が空港周辺のわずかな距離を移動している間に、この飛行機は東京へ行って、また新たなお客さんを乗せて大阪へ戻ってきたのかと思うと、感慨深いものがあります。
飛行機の発着ラッシュがひと段落した午後1時半ごろ、伊丹市バスで空港に移動。
空港のレストランで遅めのランチをとるつもりでしたが、どこも長蛇の列でびっくり。
展望デッキに出てはじめて、この日が『空の日 エアポートフェスティバル』というイベントの日だったことを知りました。どうりで人が溢れていたわけです。
↓ ちらし
なんと! ANAやJALの格納庫を見学できるというではありませんか。
お腹が空きすぎて空腹を感じなくなったような、よくわからない腹具合でしたがとりあえずたこ焼きを食べて、午後3時過ぎ、空港のターミナルビルから10分ほど歩いたところにあるJALの格納庫に行きました。
格納庫の中に飛行機が収まっていて、間近で機体を見れることを期待していたのですが、残念ながらそれはなし。
飛行機まわりで活躍する特殊車両(飛行機を滑走路に向けて移動させる車)への試乗やJALの制服を着ての記念撮影、グッズ販売など、ちびっこ中心ににぎわっていました。
居合わせた親子。シルエットを撮らせていただきました。
下の乗り物も、ちびちゃんサイズ。
この乗り物、整備士さんが廃材をつかって作ったものだそうです。
ペンキも自分で塗ったのですって。「半分、趣味みたいなものだから」と。さすが職業柄、器用でいらっしゃる。
格納庫の見学は午後4時まで。ここでは飛行機というより、ちびっこの姿を満喫しました。
空港へ戻る途中、なぞの構造物が目に入りました。
この建物、対岸のスカイパークからも見えていて、「あれは何や」と話題になっていたものです。
塔の上にボール状のものがのっかっているのですが、
なんとなく怪しげです。
看板もなく、周囲に人の気配がない。
フェンスに囲まれた塔に近づけるところまで近づき、裏に回り込んでみました。
あっ なんか、書かれている。
まったく目立たない看板(?)から読み取れた文字、それは・・
気象庁・・!
ド、 ‥ドップラーレーダー!!(何やそれは?!)
(ドップラーって‥ ドップラー効果の、ドップラー?)
それにしても、この看板の目立たなさ加減‥
まるで「誰にも読んでもらわなくていいのだ」「何にも書かないのも何やから、形ばかり掲げておく」とでも言いたげな。
ドップラーレーダーについては、気象庁のホームページにくわしい説明が載っていました。
怪しい施設でないことはわかりましたが、レーダーの原理は難しくてよくわかりませんでした・・
たこ焼き6個とチョコレート数粒で、ひたすら空港まわりを歩きまわった一日。飛行機のカッコよさと、はしゃぐちびっこ、なぞの塔が印象に残りました。
この空港は、私がチビのときから、出張から帰ってくる父をよく迎えに行った思い出ある場所。舶来品(今では死語かな)の並んだお店の様子などを、うっすらぼんやりと覚えています。
そのターミナルビルは、現在改修工事中。今年開港80周年を迎えたそうです(1939年開港)。