ときどき文化

 美術、音楽、ワークショップの感想など

浅野竹二展


伊丹市立美術館(兵庫県)で、「浅野竹二 版を奏でる」展が開かれていました。

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かわいいなーと思い、最終日に行ってきました。
木版画です。



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こちらは《露店の女》。


売っているのはべっこう飴か、風車か・・




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 《夜のサキソホン》

楽器と一体化してます。

 

作者の浅野竹二さんは1900年(明治33年)京都生まれ。なくなったのは1999年と、ほぼ、まる一世紀を生きた人。

初期には写実的な作品もあり、写生も達者でしたが、作品はどんどん、どんどん単純化されていって、80~90才代には、丸や直線などで構成される抽象の世界に入っています。

上の作品3点は、70~80才代にかけてのもの。
好きな道で変化し続けられるというのはいいな、と思います。



展覧会のちらしは4パターンありました。

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これは・・ 4枚で春夏秋冬になっているのかも。


f:id:pokorin3:20200302155632j:plain こちらは、たぶん春。《鳥と大地》(1977)


f:id:pokorin3:20200302155635j:plain 《人魚》(1969)は夏で・・

 

f:id:pokorin3:20200302155636j:plain 《食卓の猫》(1978)は秋

(猫がくわえているのは、きっとサンマ)



f:id:pokorin3:20200302155637j:plain これは冬。《羽ばたく鳩》(1968)



作品の楽しい気分が伝わってきて、ホッコリします。

いろんな催しが中止になる中、ここは平常通りで、こういう展示を観ることができて、ちょっとホッとしました。