浅野竹二展
伊丹市立美術館(兵庫県)で、「浅野竹二 版を奏でる」展が開かれていました。
かわいいなーと思い、最終日に行ってきました。
木版画です。
こちらは《露店の女》。
売っているのはべっこう飴か、風車か・・
《夜のサキソホン》
楽器と一体化してます。
作者の浅野竹二さんは1900年(明治33年)京都生まれ。なくなったのは1999年と、ほぼ、まる一世紀を生きた人。
初期には写実的な作品もあり、写生も達者でしたが、作品はどんどん、どんどん単純化されていって、80~90才代には、丸や直線などで構成される抽象の世界に入っています。
上の作品3点は、70~80才代にかけてのもの。
好きな道で変化し続けられるというのはいいな、と思います。
展覧会のちらしは4パターンありました。
これは・・ 4枚で春夏秋冬になっているのかも。
こちらは、たぶん春。《鳥と大地》(1977)
《人魚》(1969)は夏で・・
《食卓の猫》(1978)は秋
(猫がくわえているのは、きっとサンマ)
これは冬。《羽ばたく鳩》(1968)
作品の楽しい気分が伝わってきて、ホッコリします。
いろんな催しが中止になる中、ここは平常通りで、こういう展示を観ることができて、ちょっとホッとしました。