ときどき文化

 美術、音楽、ワークショップの感想など

脳とわたし

最近、脳科学者の中野信子さんの本を読んでいます。

本の名は、ずばり「キレる!」というもの。

www.shogakukan.co.jp


日本では「怒らない人がいい人」という考え方があって、そういう教育がされているけど、怒りは自分を守るために備わっている大切な機能だから、怒りを相手に伝える ”型” を知るべき。

‥ということが、脳科学の視点から説かれています。「こういうときは、こう切り返すとよい」という実例付き。


たしかにこの世知辛い世の中、不当な扱いを受けたらサッサと逃げるなり、切り返すなりしないと、どこまで不利益を被るかわかったものではありません。猛獣のうろつくサバンナに丸腰で出かけるようなものです。


著者の中野信子さんは、あるラジオ番組で、高校生に「キレるワークショップ」をやりたいとも話されていました。もちろん感情にまかせてぶち切れるのではなく、効果的にキレる方法を学ぶワークショップです。できれば、そういうことを学ぶ機会のなかった大人にも是非…と思います。




脳と瞑想

最近はマインドフルネスという言葉もよく聞きます。先日、NHKのラジオ番組で、僧侶で精神科医の川野 泰周(たいしゅう)さんという方がマインドフルネス瞑想についてお話しされていました。(最近、ラジオとお友達です)

●2月13日(木)放送 瞑想(めいそう)の医学


瞑想というとちょっとつかみどころのないイメージですが、先の中野さんと同様、脳科学的な根拠に基づいてお話しされていて、えらい納得しました。

現代の人はマルチタスクに追われていて、脳のある部分を過剰に働かせているのですが、瞑想はその部分を休ませることができるのだとか。

今、この瞬間ではないこと(過去にしてしまったこととか、悩みなど)を考えるのも、脳のその部分(前頭葉の内側と扁桃体)を同時に使うことになり、しかもネガティブな感情が乗っかるため、たいへん脳が疲労しやすいのだそうです。


具体的な瞑想方法(自分の呼吸に意識を向ける)についてもお話されていました。
私自身はすぐに雑念がわきあがってきてしまうので、瞑想は向いてないと思っていましたが、この方法なら試せそうです。(呼吸瞑想 などのキーワードで検索すると、いろいろ出てきます)


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(本文の内容とは全然関係ないですが、梅です。)